高速輸送艦、韓国・沖縄・横浜間を走る


横浜ノースドックから沖縄に向かうウェストパック・エクスプレス。埠頭にはピョンテクから運んできた車両が見える
(06.10.31 撮影)


10月下旬のウェストパック・エクスプレスの航跡推定図

沖縄海兵隊専属の高速輸送艦ウェストパック・エクスプレスは、一時横浜ノースドックに長く滞在していた。この輸送船の運用が変わったのかとも思ったが、また沖縄中心の運用に戻った。

韓国方面から那覇軍港に来て、その後ホワイトビーチを往復、ピョンテクから横浜ノースドックに向かい、またホワイトビーチに向かった。高速輸送船ならではのすばやい動きだ。

この船を導入したときに、沖縄海兵隊は部隊と装備を同時に高速で運ぶために、航空機を手配するより結果として早く目的地で行動出きる、と言う趣旨の評価をしていた。
今回フィリピンでの演習にCH46輸送ヘリ4機を投入し、それに空中給油機をつけて下地島に着陸しながら沖縄−フィリピン間の移動を行った。
A1戦車とCH53重輸送ヘリ以外は海兵隊の装備はみんな運べる、という導入時の評価からすると、WPエクスプレスで運ぶのに格好の規模と距離の輸送ではなかったのだろうか。

船の都合がつかなかった、といって下地島空港を利用したのは、米軍はやはり軍事使用の実績を重ねたかったと考えたほうがいいだろう。

(RIMPEACE編集部)


那覇軍港に停泊するウェストパック・エクスプレス(06.10.23 撮影)


那覇軍港に向けホワイトビーチを出港するウェストパック・エクスプレス(06.10.27 撮影)


'2006-11-2|HOME|