大気収集機は飛んでも、電子偵察機が不在の嘉手納


空中給油機とともに、嘉手納基地を離陸して北に向かったWC135C大気収集機(06.11.15 撮影)


単独で3時間余りの飛行後に、嘉手納に戻ってきたWC135C。(06.11.17 撮影)

大気収集機WC135Cは、北朝鮮の核実験で放出された「核のチリ」を求めて、だいたい週一のペースで嘉手納から北に向けて飛んでいる。
地下核実験によって生じた放射性物質は、実験後時間をおいて大気中に出てくることもあるから、ということなのだろう。

大気収集飛行以外にも、近場で数時間の訓練飛行を行うこともあるWC135Cに比べて、電子情報収集機RC135V/Wは、嘉手納からいなくなっている。
ミサイル監視機のRC135Sがいないのはともかく、実験前の通信量の増大などを探知する電子情報収集機が、今の時期に飛ばないことはありえない。
実際、10月末まではRC135Vが毎日のように飛んでいたとのことだ。

事前に情報を収集する偵察機のベースを在韓米軍基地に移した可能性もある。テポドン発射時に、嘉手納から離陸したRC135Sは、ミサイルの飛行をキャッチする位置につくのが間に合わなかったと見られる。
これに懲りて、RC135系偵察機を、韓国内に配置したのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


'2006-11-20|HOME|