嘉手納から離れた? WC135大気観測機


2機の空中給油機を従えて離陸許可を待つWC135C大気観測機


離陸のために嘉手納基地の滑走路(23L)に入るWC135C(3月16日撮影)

3月16日12時20分ころ、大気観測機WC135Cが空中給油機KC135を2機連れて嘉手納基地を離陸した。給油機を2機つれていくのは、長時間のミッションを行う場合だ。
それでも翌朝には戻ってくるだろうと思ったが、WC135Cは3日たっても嘉手納に戻ってこない。

WC135は、プルトニウムの抽出や核実験などの際に大気中に放出される微量の放射性物質を収集して、それらの行為の物証を得るのが任務だ。
6カ国協議で合意した北朝鮮の核開発放棄を各ステップごとに検証する手段の一つとなる機体のはずだが、短期間かどうかはともかく嘉手納から居なくなった。

IAEAの監視が始まれば、大気収集という手段でのチェックは不必要になるということなのだろうか。
しかし、これから核施設の監視が始まろうという時期に、さっさとWC135を引き揚げるというのは、これまでの米国のやり方とは異なるような気がする。
米国が、今回の核開発の放棄には疑念を持っていないということの現われなのだろうか?

ともかく嘉手納からWC135がいなくなった。またすぐに戻ってくる可能性もあるとは思うが..。

(RIMPEACE編集部)


'2007-3-19|HOME|