佐世保の掃海艦、フィリピン海に展開



6月20日、ホワイトビーチに停泊中の掃海艦ガーディアン(5番)とパトリオット(7番)(読者YMさん撮影)  

米海軍佐世保基地を母港としている掃海艦ガーディアンとパトリオットがこのところ南西諸島海域を含むフィリピン海に 展開している。
2隻の掃海艦は4月中旬に佐世保を出港した後、インドネシアやフィリピンの海域にいた。

6月3日には、フィリピンの中西部、パラワン島にある州都プエルト・プリンセサに入港し、7日まで滞在していた。
米第7艦隊のホームページでは、その後は佐世保に戻るということを明らかにしていたが、6月24日から26日まで沖縄県与那国町 に立ち寄る計画が明らかになった。

2隻の掃海艦は20日には沖縄県うるま市にあるホワイトビーチ海軍基地に寄港したことが確認されたが、この後与那国に向かう 可能性が強い。
この海域では近年、測量(海洋調査)艦や海底ケーブル敷設艦の動きが目立っている。大陸棚周辺での米海軍艦船の動きを支援するための 情報収集ということであれば、今回の掃海艦の与那国寄港の動きもこれに関連するとも考えられる。

今回の「与那国寄港」が新たな艦隊活動拠点を想定しているのであれば、「沖縄の負担軽減」を言いつつ、他方で更なる軍事的負担を沖縄に 強いることともなるだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


'2007-6-20|HOME|