イラクからのヘリ輸送だった、C5の普天間飛来 


8月18日の普天間基地。このギャラクシーもイラクからヘリを運んできたと考えられる
(07.8.18 世嘉良 学 撮影)

8月15日に普天間基地にいた超大型輸送機は、1月に普天間から空輸されたヘリをイラクから運んできたものだった。 在日米海兵隊のウェブニュースが次のように伝えている。

第262海兵中型ヘリ飛行隊(HMM-262)のヘリの第一陣が8月14日、7ヶ月のイラクでの任務を終えて戻ってきた。 HMM-262の3機のヘリは、空軍のC5輸送機でイラクのアサド基地から空輸され、14日の夜遅くに普天間基地に到着した。
HMM-262は今年の1月にイラクに向かい、そこで第29海兵航空群(MAG-29)に組み込まれた。そしてイラクのアンバー県に派遣されて 戦闘支援任務をこなした。

この記事には、ギャラクシーの機首が上に折れて、そこからCH46ヘリが降ろされる夜間の写真がついている。

1月に普天間からイラクにHMM-262のヘリを空輸するために、ロシアのアントノフが延べ5機、ギャラクシーが延べ2機飛行している。 これなら12機のCH46ヘリを余裕を持って運べる。
今回はC5が2回で6機として、C17が計3機来ているから、各2機ずつヘリを積めば勘定は合うことになる。

ただ、作戦行動からの戻りに、空輸でヘリを運ぶのは異例といえば異例だ。行き同様に帰りも移動時間をできるだけ短くする展開訓練 の一環だったのかもしれないが。
ギャラクシー2機、C17が3機で全部のヘリを運んできたとして、空輸のためにローターをはずされた機体をもとに戻して、全機が HMM−262のフライトラインに並ぶのは、もう少し時間がかかりそうだ。

(RIMPEACE編集部)


イラクに展開するときのヘリの積み込み。海兵隊は夜にこっそり積み込むのが好きなようだ
(07.1.21 20:30過ぎ 撮影)


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