「新ナパーム弾」爆撃訓練、嘉手納から
MK77を4発抱えて離陸位置に向かう海兵隊のホーネット1番機(VW00)
500ポンド爆弾(実弾)6発を翼下に抱えて1番機を追うホーネット2番機(VW07)
離陸待機中の、MK77を4発装備した1番機(右)と実弾6発装備の2番機
国際的に使用が問題になっているナパーム弾と同等の「効果」を発揮する焼夷弾MK77の投下訓練が、米海兵隊機によって行われて
いた。岩国から飛来した第314海兵戦闘攻撃飛行隊のFA18ホーネットが、嘉手納基地で実弾を積んでの爆撃訓練を繰り返していた
9月13日午後のことだ。
1機のホーネットが妙なものをぶら下げて離陸位置に向かった。ベトナム戦争で多用されたナパーム弾と形状がよく似たMK77 Fire
Bombs だった。2機編隊の2番機は500ポンド実弾を6発装備していた。
1番機が油を振りまき、2番機がそこに爆弾を落とす想定であることは容易に想像がつく。だが、実際にその攻撃が行われたときの
地上の地獄は想像を絶するものがあろう。
ナパーム代替兵器のMK77が、嘉手納弾薬庫に保管され、海兵隊の戦闘攻撃機が実際にこのナパーム代替焼夷弾の投下訓練を沖縄で
行っていた。
「極東の平和と安全のため」に日本に駐留しているはずの在日米軍が行っている訓練は、イラク攻撃時に米海兵隊機がMK77を投下した
のと同じことを繰り返している。クラスター爆弾やナパーム弾もどきのMK77の投下訓練は、イラクやアフガニスタンの戦場に即反映
されるものだ。それが平然と行われている沖縄の基地の実態は、本土の基地を見ているだけでは決してわからない戦争との距離の近さを
如実に示している。
(RIMPEACE編集部) (写真はすべて 07.9.13 撮影)
[参考記事]
ナパーム弾改良型使用 実弾、沖縄周辺で訓練
(07.9.20 琉球新報)
'2007-9-21|HOME|