大型実弾、天願桟橋に陸揚げ 


巨大な砲弾が天願桟橋からトラックで嘉手納弾薬庫に運ばれた(07.9.21 撮影)


天願桟橋に入港したMSC所属の貨物船ケープ・ヤコブ(07.9.20 撮影) 

21日午後、多数の巨大な砲弾状のものが沖縄・天願桟橋に下ろされた。
持ち込んだのはMPS(海上事前集積船)スコードロン3に所属する貨物輸送艦「ケープ・ヤコブ」で、民間トラックで直ちに 嘉手納弾薬庫に輸送された。 トラックには「EXPLOSIVES」の標識が取り付けたあるところから、持ち込まれたものは火薬が装てんされた砲弾であると 思われる。しかし、推測される大きさから巡洋艦などに搭載している5インチ砲の砲弾より大きく、また、155ミリ榴弾よりも大きい ものだ。

それ以上に口径が大きい砲弾としては8インチ砲弾があるが、米海軍の現役戦闘艦船で8インチ砲を搭載している艦はいない。
1990年代前半、米海軍の弾薬施設がある佐世保で8インチ砲弾が搬出されたことがあったが、それは保管していたものを廃棄処理する ために輸送したものだった。
今回の場合は沖縄の弾薬施設に持ち込んでいるところから、韓国など周辺の基地に保管してあったものを 弾薬施設の再編成に伴い処理する途中に持ち込んだのではないだろうか。

輸送してきたケープ・ヤコブは新型配送システムを装備し、シンガポールに司令部を置く極東軍事輸送コマンドの指揮下にある。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(写真撮影 世嘉良 学)



天願桟橋の荷捌き場で砲弾を輸送する準備中の民間トラック。砲弾の黄色い帯は実弾を示す(07.9.21 撮影) 


'2007-9-21|HOME|