パナマ船籍の自動車運搬船ドリーム・ビューティ

横浜に続き、那覇軍港でも軍用車両降ろす


横浜ノースドック出港後5日目に、ドリーム・ビューティは那覇軍港に姿を現した


ドリーム・ビューティから数十両の軍用トラックが降ろされた(07.10.17 撮影)

10月12日に横浜ノースドックに入港した自動車運搬船ドリーム・ビューティは、米本土から運んできた第一軍団司令部関連の軍用車を 18台降ろした。しかしこの船が米本土から運んできたのはそれだけではなかった。

12日午後4時にドリーム・ビューティがHバースを離れた後に、一塊の軍用物資が置かれていた。明細のトレーラーヘッド、グレイの 小型ボート、ユンボの新品などだ。
これらの物資は16日までにノースドックから運び出された。ボートを使う米軍基地は、関東では横須賀基地くらいだ。これらの物資は 横須賀に運ばれたと考えられる。

10月17日、ドリーム・ビューティは那覇軍港に姿を見せた。ボーディング・ブリッジから降りてきたのは軍用トラックの群れだった。 数十両はあったトラックのうち、ざっと3分の1ほどは砂漠迷彩に塗られていた。

ドリーム・ビューティは、米本国から在日米軍基地に車両を補充するためにMSCがタイムチャーターしたものだろう。次は中東に向か うのか、などと考えてしまう。
これまで、軍用車両などの軍事物資を運ぶのはアメリカ船籍であることが多かった。今回の船はパナマ船籍だ。MSCが軍事輸送の コストを下げるために、応札企業の範囲を広げた可能性もある。

(RIMPEACE編集部)


ドリーム・ビューティと第一軍団司令部用の車両


トレーラーヘッドや小型ボートなども同時に陸揚げされていた。(07.10.12 撮影)


小型ボートなどが民間のトレーラーで搬出された。行く先は横須賀と思われる(07.10.16 撮影)


'2007-10-20|HOME|