那覇軍港の音響測定艦2隻


10月24日、那覇軍港に入港したコリー・ショウエスト。LFAソナー搭載船だ (07.10.24 撮影)


10月20日朝、那覇軍港を出港するビクトリアス。半日足らずの滞在だった (07.10.20 撮影)

アメリカ海軍が現在運用している音響測定艦は全部で5隻だ。10月22日から、横浜ノースドックに5隻のうちの3隻の 音響測定艦が集まっている。
あとの2隻の音響測定艦が、那覇軍港に前後して寄港していた。

音響測定艦ビクトリアスは10月19日夜から20日朝にかけて那覇軍港に短期の寄港をした。ビクトリアスはほぼ1週間前まで横浜 ノースドックに3週間滞在していた。
通常のパターンでは那覇に寄る時期ではないが、急ぎの用があったのだろう。横浜を出てからの活動海域が沖縄に近いことを示す動きだ。

コリー・ショウエストは、やはり3週間近い停泊期間の後、7月下旬に横浜ノースドックを出港している。その後10月になってから ホワイトビーチと那覇軍港に計5日間滞在している。
任務航海に出てから約3ヶ月でノースドックに戻るのが、音響測定艦の行動パターンだ。11月初旬には横浜に戻ると思われるが、 その前に活動海域に近い港に再度寄ったのだろう。
乗組員も軍港の埠頭でキャッチボールをするなど、仕事が山を越えたようなのんびりムードが漂っている。

ほぼ同じ時期に5隻の音響測定艦が那覇軍港と横浜ノースドックに分かれて停泊している。横浜ノースドックでは停泊期間が長く、また パッシブ・ソナーの点検なども行う、いわば母港的な要素を持つ。
それに対して、那覇軍港やホワイトビーチでは短い停泊を行いすぐに出港していく。そして日本の港ではこれ以外の港に入ることはあま りない。せいぜいが横須賀か佐世保への修理や台風避難のための入港程度だ。
沖縄の港が、付近で活動する音響測定艦の「前線キャンプ」の役割を果たしている。

(RIMPEACE編集部)


'2007-10-24|HOME|