嘉手納基地のF15、飛行再開



11月26日から飛行を再開したF15戦闘機

重大な機体構造上の問題で11月初めから飛行停止になっていたF15が、嘉手納基地でも飛行を再開した。11月2日、 ミズーリ州で州空軍のF15が戦闘訓練中に墜落したのを受けた飛行停止だったが、地元にはなぜ飛行停止が解除できたか、説明せずに 飛び始めた。

クラスAの事故の事故報告書はできたのだろうか。それには、原因が特定されているのだろうか。
普天間基地のCH53Dが沖国大に墜落したときも、事故原因が推測の段階で飛行を再開して、エセックスに乗ってイラクに向かった。

事故が国内で起きようが国外で起きようが、飛行を再開すれば、基地周辺住民には大きなプレッシャーとなる。墜落原因が特定されて からでも不安が大きいのに、その原因も知らされずに頭上を飛び回られてはたまったものではない。

今回の事故報告書を少なくとも嘉手納基地周辺自治体や沖縄県は入手して、住民に事故原因をきちんと知らせる努力が不可欠だ。F15が 飛行停止期間中に、嘉手納基地の飛行回数が激減したことからもわかるように、沖縄の空を飛びまわり、爆音をたたきつけている「主犯」 はF15だ。
この機体の事故原因が基地周辺住民にあいまいなままにされるのは、許せないことだ。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 07.11.26 世嘉良 学 撮影)


緊急着陸したF15に走り寄る緊急自動車


'2007-11-26|HOME|