F15飛行停止で、嘉手納基地の飛行は極端に減った


飛行停止中のF15は、嘉手納基地の格納スペースから動かない(07.11.12 撮影)

11月2日、ミズーリ州で州空軍のF15が戦闘訓練中に墜落した。この事故を受けて米軍は、特別の任務についていないF15全機を 飛行停止とした。

11月17日付けの星条旗新聞は、F15のうちE型(爆撃機型、F15の中でも新しい型)については飛行を再開すること、 嘉手納などに展開するF15C,D型戦闘機については飛行停止が継続される、と報じた。
「米空軍戦闘航空軍は、事故原因はまだ調査中としている。だが米空軍は、事故機が構造的な問題を抱えていて、空中分解 したことを認めている」(11月17日付星条旗新聞)

嘉手納には約50機のF15戦闘機が配備されている。嘉手納基地の軍用機の飛行回数の中で、F15の回数が際立って多いことは これまでの実態がしめしている。
エンジンテスト以外にF15の爆音が響かない嘉手納基地周辺では、毎日が土、日曜日並みの飛行回数減となっている。

飛行回数が減れば、緊急着陸などの異常事態の数も減るはずだ。それでも緊急着陸はあった。
11月13日午後、嘉手納基地所属のMC130特殊作戦機が、右端のエンジンを止めて緊急着陸した。緊急自動車が出動して、防火服 の兵士が機体に駆け寄った。
その後、緊急着陸機は自力で走行して、格納庫の方に戻っていった。

たとえ、F15がまったく飛ばなくても、嘉手納基地には軍用機の飛行に伴う危険が常に存在することを示す緊急着陸だった。

(RIMPEACE編集部)


向かって左端のエンジンを停止して緊急着陸した、嘉手納基地所属の特殊作戦機MC130 (07.11.13 撮影)


'2007-11-18|HOME|