海兵隊FA18、爆撃訓練に嘉手納から出撃


爆弾(実弾)を装備したまま、訓練から帰投した海兵隊のFA18戦闘攻撃機。奥にあるのは模擬爆弾。
左翼下のロケットランチャーを空にして帰投した海兵隊のFA18 (08.1.15 撮影)

いま嘉手納基地には岩国の海兵隊機のうち、AV8Bハリアー攻撃機と、FA18ホーネット戦闘攻撃機の1飛行隊が展開している。
岩国から嘉手納に展開する理由の一つが爆撃訓練だ。

岩国基地周辺に射爆場はない。海兵隊の攻撃機が爆撃訓練を行うとき、嘉手納に部隊ごとにやってきて、鳥島や出砂島など多くの射爆場を使っての爆撃訓練を行うことが多い。
F15戦闘機の飛行が再開された14日には、第312海兵戦闘攻撃飛行隊のFA18が嘉手納に展開していた。
14日、15日と海兵隊のFA18は、模擬弾や実弾をかかえて嘉手納基地を離陸し、その多くはそれらを投下・発射して嘉手納基地に戻ってきた。

本土では実弾投下の訓練は行っていないために、在日米軍の爆撃訓練はその多くを沖縄周辺でこなすことになる。
本土の航空基地と嘉手納基地の際立った違いの一つが、実弾が日常的に装備され、実際に投下するために発進する点だ。クラスター爆弾や新ナパーム弾だけでなく、 2000ポンドの通常爆弾が「何気なく」装着される。

15日の海兵隊ホーネットの訓練では、弾頭に黄色の帯をつけた500ポンドの実弾を抱えた機体が飛び立ち、それを抱えたまま戻ってきた。爆撃訓練の場所が視界がわるくて、 実弾を投下せずに持ち帰ったものと思われる。
この日は、ロケット弾を装備して離陸するホーネットが多かった。そのホーネットが戻ってきたときは、ロケットランチャーは空になっていたから、どこかの射爆場で ロケットを発射してきた、と思われる。
海兵隊のホーネットが駐機している周囲には、青く塗られた模擬弾などが積まれているのも見える。

(RIMPEACE編集部)


'2008-1-15|HOME|