海兵隊ヘリ群、地上制圧目的の訓練を嘉手納から


嘉手納を離陸する5機編隊のうちの4機のヘリ


読谷上空から北東に向かう5機の海兵隊ヘリの編隊 (08.1.16 撮影)

1月16日昼前に、5機の海兵隊ヘリが嘉手納基地を飛び立った。5機の内訳は、CH46輸送ヘリ2機、UH1汎用ヘリ2機、AH1攻撃ヘリ1機だった。

5機のヘリは嘉手納道の駅の上空から読谷方面へ、そしてそこからキャンプ・ハンセンの方向に飛んで行った。
これらのヘリが嘉手納に戻ってきたのは約1時間半後だった。
このヘリ5機の組み合わせから、海兵隊の訓練内容が推定される。

輸送ヘリCH46で陸上戦闘要員を運び、それを重機関銃で武装したUH1ヘリ2機と、ロケット弾などの重武装をしたAH1攻撃ヘリが護衛していく。キャンプ・ハンセン などの演習場で、AH1がヘリの着陸地点を火力で制圧し、UH1が空中から援護する中を、CH46輸送ヘリから飛び出した武装海兵隊員が、地上の抵抗拠点を占拠する。
アフガンやイラクで、米軍が日々繰り返している抵抗勢力制圧作戦そのものだ。

前日の15日には、UH1とAH1が2機ずつ飛んで、しばらくしてから嘉手納基地にもどってくる訓練を2回繰り返した。CH46も2機が別に動き、各機種別の動きの 「おさらい」をしていたと思われる。16日にはそれらを統合した訓練が行われたことになる。
北部訓練場などで、地上の兵士とヘリが共同した訓練がこれまでも行われていた。しかしイラクやアフガンの戦闘に直結するヘリの飛行訓練が、嘉手納を根拠地 として行われるのは、これまで見たことがない。

(RIMPEACE編集部)


嘉手納基地の誘導路上に集まったAH1,UH1各2機の編隊


UH1汎用ヘリには重機関銃が据え付けられていた(08.1.15 撮影)


'2008-1-16|HOME|