駆逐艦ディケイター、またまたWBに寄港


8月2日午前、ホワイトビーチに寄港した駆逐艦ディケイター(DDG 73)(08.8.3 世嘉良 学 撮影)

駆逐艦ディケイターが8月2日にホワイトビーチに寄港した。7月以降3回目の寄港となる。

7月2日、3日と12日の寄港も、空母戦闘群の動きからは離れたものだった。ディケイターは、弾頭部分が分離された中距離弾道ミサイル をSM3ミサイルで大気圏外で撃ち落した最初のアーレイバーク級駆逐艦だ(07.6.22 艦の公式ページより)
空母から離れて、7月中に行われたBMD日米実働訓練に何らかの形で加わっていたと見られる。

7月12日にホワイトビーチに寄港した後、ディケイターは空母レーガン戦闘群に合流し、韓国の港へ一斉入港したうちの1隻となった。空母はその後 佐世保に寄港、ディケイターも鹿児島に寄港し、艦長が副市長を表敬訪問することまで決まっていた。
このとき鹿児島港の管理者への入港届けには、横須賀から来て、次にまた横須賀に行くとなっていたという。

ディケイターの鹿児島入港は、米海軍の都合により直前にキャンセルされた。空母や随伴艦が佐世保・博多・横須賀に寄港したときに ディケーターだけ、鹿児島寄港をキャンセルしなければならないような任務についていた。
その任務が一段落したときに、ディケイターが寄港したのは横須賀ではなく沖縄・ホワイトビーチだった。

予定外の任務の海域は沖縄に近かったと見るべきだろう。
7月末から8月初めにかけて、ホワイトビーチと那覇軍港に音響測定艦3隻が短期の寄港をした。また同じ時期に原潜がホワイトビーチに 3隻やってきた。
沖縄近海で何か潜水艦がらみの「事件」が起きていた可能性がある。

ディケーターの随伴艦らしくない動き、またいまだに横須賀から出て行かないフリゲイト艦サッチも含めて、今回の空母レーガンの随伴艦 とされている船の動きにはよく分からないことが多い。

(RIMPEACE編集部)


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