シリーズ・沖縄の基地を視る(108)

嘉手納で弾薬積み込み北部方面に向かうCH53


嘉手納弾薬庫から飛行場地区に、海兵隊ヘリに搭載する弾薬が運ばれる


普天間から飛来したCH53E重輸送ヘリに、弾薬が運び込まれる

嘉手納基地には、普天間基地のヘリが飛来して、銃弾やロケットなどを積み込んで訓練場に向かう。AH1攻撃ヘリやUH1汎用ヘリに弾薬類が積み込まれることが多いが、 時には輸送ヘリCH46や重輸送ヘリCH53に機銃がセットされ、弾薬を積み込むために嘉手納に飛来することもある。

12月17日にはCH46ヘリが2機飛来して、銃弾を積み込んで北に向けて飛び立った。そして、翌18日には重輸送ヘリCH53Eが2機編隊で普天間から嘉手納に飛来した。 あらかじめ嘉手納弾薬庫から運び出されていた弾薬がCH53Eの後部ハッチから積み込まれると、2機編隊は離陸して「かでな道の駅」の上空で旋回して北部方面に向かった。

先頭のヘリの後部ハッチは開いたままで、機銃がハッチの上に据え付けられ機体の後方をにらんでいた。また、前方の窓からも機銃の銃身が見えた。M2重機関銃とみられ、 キャンプハンセン近くの市民の車のナンバープレートを打ち抜いていた12.7mm弾が装填される。

陸から、また空から流れ弾の危険にさらされるのは、沖縄本島中部から北部にかけてのキャンプハンセンやシュワブの訓練場の周辺住民だ。

(RIMPEACE編集部)(写真は 12.18 撮影)


弾薬を積み込み嘉手納を離陸したCH53の後部ハッチと前方窓から機銃がのぞく 


'2008-12-20|HOME|