嘉手納の偵察機、主要目標は中国海軍か?


4月13日8時ころ嘉手納を離陸するRC135W電子偵察機


同日17時ころ嘉手納に着陸するRC135Uコンバットセント機
 

4月13日午前中、嘉手納基地に配備されている大型偵察機が次々に離陸した。
目撃者によれば、6時ころWC135大気収集機が離陸した。次に7時過ぎにRC135Uコンバットセント機、8時過ぎにRC135W電子偵察機が離陸した。
海軍の電子偵察機が9時前に離陸した。この機体は、P3C対潜哨戒機のそっくりサンだが、機体の背や腹のアンテナ群は、この機体の任務が電子偵察であることを 示している。

はじめに飛んだWC135は朝鮮半島に向かったと考えられるが、残りの3機はいずれも南方に向かったとみられる。中国の新型原潜のデータ収集にからんで小競り合い があった海南島近海などに向かったと思われる。
電子偵察の主要な対象は中国の艦船や沿岸の基地から発せられる電波情報なのではないだろうか。

13日の各偵察機の飛行時間は、RC135W、RC135Uが約10時間、P3Cのふりをした電子偵察機が4時間半だった。北に向かったとみられるWC135は、 19時までに嘉手納には戻って来なかった。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 09.4.13 撮影)


P3C対潜哨戒機のフリをした電子偵察機。アンテナの配置はEP3に似ている


2009-4-13|HOME|