嘉手納基地と朝鮮半島の核状況



嘉手納基地に展開しているWC135大気収集機。機体中央部の張り出したポッドで大気を収集する(09.4.14 撮影)
 

『北朝鮮外務省は14日、声明を発表、国連安全保障理事会が北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する議長声明を採択したことに反発し、「6カ国協議に二度と絶対に参加しないし、 いかなる合意にもこれ以上拘束されない」として、核問題をめぐる6カ国協議を離脱する方針を示した。また、「われわれの自衛的核抑止力をあらゆる面から強化していく」と 主張し、核開発の再開を表明した』(時事通信 4.14 配信)

「核開発の再開」の物的証拠を収集するのが米空軍のWC135大気収集機だ。国連安全保障理事会で北朝鮮のロケット発射を非難するなんらかの動きをした場合、核開発 カードを北朝鮮が切ることを予測して、米軍は発射翌日の4月6日に嘉手納にWC135を配備した。

4月13日、WC135は、午前6時から午後8時までの14時間の飛行を行った。この日の飛行は、核開発再開前の大気中の放射性物質の量や分布を調べる、 バックグラウンド調査だったと思われる。
今後、核開発が再開されることがあれば、WC135の嘉手納からの飛行の頻度は上がることになる。

(RIMPEACE編集部)


2009-4-14|HOME|