WC135大気収集機、嘉手納から任務飛行


17日正午過ぎに嘉手納基地を離陸したWC135大気収集機。滑走距離は長かった
 

4月17日12時15分、嘉手納基地からWC135大気収集機が飛び立った。まっすぐ北上したかどうかは定かではないが、この時期にこの機体が飛ぶのは「北朝鮮の核開発再開 宣言」に対応したものだ。
核開発を本当に再開したかどうかをチェックをするための基礎データを収集する目的で、北朝鮮の東の空域に向かったのは確かだ。

前日の16日、WC135は離陸して基地周辺を周回飛行しながら、タッチアンドゴーやローパスを何度か行ったあと着陸する訓練飛行を3回繰り返した。3回の飛行訓練はクルーチェンジをしたと思われる 地上滞在時間を含みながら3時間ほど続いた。
機体のチェックやパイロットの訓練のための飛行だったのだろう。

17日は、一度は11時半に離陸態勢に入り滑走を始めたが、スピードを落として離陸を中止して、誘導路をタキシングして滑走路の端に戻った。長時間飛行の前に、最後 の機体チェックを行ったとみられる。

17日正午過ぎの飛行の離陸滑走距離は長く、燃料をたくさん積んで機体が重いことを示している。長時間のミッションが可能な態勢だ。
この機体が4月13日に行った14時間の飛行のときのサンプリング時間に匹敵する長時間、日本海上空を飛行するのではないか。

(RIMPEACE編集部)(2009.4.17 撮影)


17日11:30ころ、離陸滑走中止して誘導路に戻るWC135大気収集機。機体両側の収集装置が見える 


2009-4-17|HOME|