フリントからキスカへ、天願桟橋で弾薬移送



弾薬補給艦フリント(左)とキスカが並ぶ天願桟橋

12月13日には弾薬補給艦キスカ(T−AE35)が停泊していたうるま市の天願桟橋に、14日には弾薬補給艦フリントが加わり弾薬補給艦2隻の同時寄港となった。
嘉手納弾薬庫と天願桟橋の間の弾薬輸送を行うトラックが1台も見えないと思ったら、2隻の船の間での弾薬の移送を行うための同時寄港だった。

2隻の弾薬補給艦が着桟して弾薬を移動するのは極めてまれだ。そして天願桟橋がそれに適した構造であることは間違いない。
フリントは11月16日から1週間佐世保に寄港したときも弾薬をいろいろ降ろしていた。また11月末に横須賀で弾薬バージに一杯のミサイルキャニスターを下していた キラウェア級弾薬補給艦もフリントとみられる。
フリントはあちこちの弾薬庫に持っていた弾薬を下して、最後に僚艦のキスカに残った弾薬を引き継いだのではないだろうか。

アラン・シェパードなど新型の貨物弾薬補給艦が就役して、キラウェア級の弾薬補給艦が旧式になり、退役計画が進められている。フリントはこの天願での弾薬の移送を最後 に、退役スケジュールに入ると思われる。

(RIMPEACE編集部)(09.12.14 撮影)


フリントの甲板から大型爆弾が桟橋に移される。黄色いフォークリフトで手前のキスカの近くまで運ばれる


キスカのクレーンで甲板に持ち上げられた大型爆弾は、フォークリフトでキスカの船腹に運ばれる


2009-12-15|HOME|