嘉手納基地、外来機40機の重圧(1)


嘉手納基地に低空で進入後、急激に右旋回してクローズドパターンに入るF22


ベイパーを引きながら右旋回するチェイス機のF22


ブレイクして1番機が着陸したあと、もう一度クローズドパターンに入るチェイス機
 

嘉手納では編隊飛行をしないはずのF22ラプター戦闘機が、2機続けて目の前を飛んで行った。滑走路の端に到達する前に、急速に旋回 して周回経路に入った。
乱暴な飛行を行った機体は、3日前にグアムから短期間嘉手納にやってきたラングレー基地所属のF22だった。

嘉手納には、ホロマン基地から12機のF22が部隊展開中で、それに先週末に8機のラングレーのF22が加わって、20機のラプター が集まっている。
他に、岩国基地のMAG12配下のF18Dホーネット1飛行隊と、AV8Bハリアーも嘉手納に展開中だ。嘉手納以外の基地から部隊と して展開している戦闘機・攻撃機だけでも40機になる。

その半分を占めるF22が、ラングレーもホロマンも一緒になって訓練飛行に出かけている。
海兵隊機も沖縄本島周辺の射爆場などで訓練を繰り返している。嘉手納基地のF15もまた4機編隊、2機編隊で飛行を行っている。
米軍再編の中で「嘉手納基地の訓練の移転」をうたっていたはずなのに、40機の外来機が飛来して訓練に励むようでは、負担軽減どころ か負担倍増だ。

(RIMPEACE編集部)(10.8.16 撮影)


ホロマン基地から来たF22(HO)とラングレー基地からグアムに配備されているF22(FF)


20機も嘉手納に集まると、人目につくところにもゴロゴロ並ぶF22


2010-8-17|HOME|