嘉手納基地、外来機40機の重圧(2)


500キロ爆弾の実弾を2発右翼下に下げて離陸を待つ海兵隊のホーネット(DT09)


1時間10分後に戻ってきた機体に爆弾は無かった。射爆場で投下したとみられる 
 

海兵隊のホーネット部隊12機が岩国から嘉手納に展開している。岩国周辺にはない実弾投下ができる射爆場が沖縄本島 周辺にいくつもあるので、海兵隊の戦闘攻撃機は嘉手納に頻繁にやってきて、嘉手納から爆撃訓練のために飛び立つ。

8月17日午前には6機のFA18Dホーネットが爆撃訓練のために離陸した。そのうちの半分以上が青い訓練弾を積んでいた。
1時間10分くらいの飛行で全機が嘉手納基地に戻ってきたが、訓練弾を持ち帰ったのは飛行隊長機のDT01一機だけだった。

午後は夕方までに4機のホーネットが爆撃訓練に出かけたが、そのうちの少なくとも1機は実弾を積んでいた。250キロ爆弾より大きい ので500キロの実弾とみられる。
4機とも1時間15分ほどで戻ってきたが、みんな空身だった。実弾は少なくとも2発が投下されている。

12機のホーネットの部隊のなかで、夕方までに10機が訓練を行っている。高密度の訓練が外来機の特徴だ。
遠征してくる部隊は、その期間に訓練のピークをもってくる。40機も来ていてさらに密度が高い訓練を行うのだから、その騒音のひどさ は推して知るべしだ。
周辺市町村が外来機の飛来に抗議するのは当然の話だし、防衛省・日本政府はその重みを受け止めて、米軍に対して是正を強く求めるべき だ。

(RIMPEACE編集部)(10.8.17 撮影)


午前中、2機編隊で離陸する海兵隊FA18D(DT00)は、250キロ爆弾の模擬弾をぶら下げていた


模擬弾を投下した後、嘉手納に帰投したFA18D(DT00)。飛行時間は1時間15分だった


2010-8-17|HOME|