普天間基地の危なさを読む(1)


上空から見た普天間基地。離着陸方向の緩衝地帯が狭く、すぐ横まで民家が密集している


普天間基地の南側。北風のときは、この密集した民家の上をヘリや空中給油機が低空で飛ぶ(08.9.7 撮影)
 

8月19日午後、いくつかのポイントから普天間基地の動きを見た。空中給油機が戻り、揚陸艦は佐世保に入港中なので、ヘリや固定 翼機の大多数が普天間基地にいて、訓練飛行に飛び立つものも多かった。

空飛ぶ灯油ステーションの空中給油機KC130は午後の早いうちは4機が駐機場に並び、以前はCH53が入っていたハンガーに、 KC1301機が入っていた。
駐機していたうちの1機が飛行訓練を行ったり、また訓練に出かけていたKC130が普天間基地に戻ってきて、18時半過ぎには 7機のKC130が並んでいた。さらに19時前にもう1機戻って来た。

着陸するKC130の飛行コースは、大半が基地の東側のダウンウィンド・レグから旋回してベース・レグに入り、回り込んで着陸 していた。
そのたびに灯油タンクを抱えた機体が、密集する民家の上を低空で飛ぶことになる。上空から撮影した写真からもわかるように、 普天間基地へのアプローチは、どんなに工夫しても着陸の直前まで民家をかすめるようにして飛ぶしかない。危険な基地と米軍でさえ 認めざるをえない理由の一つだ。

(RIMPEACE編集部)


市街地をかすめて着陸するKC130空中給油機



訓練飛行が多いために、駐機するKC130の機数は刻々と変わっていた(10.8.19 撮影)


2010-8-22|HOME|