VS演習参加の駆逐艦、ホワイトビーチに寄港


ホワイトビーチに寄港した第15駆逐戦隊所属の駆逐艦ジョンSマケイン(手前)とフィッツジェラルド
 

米太平洋軍の統合演習バリアント・シールド(VS)が9月に実施された。海軍の演習海域は「パラオからグアムにいたる」広大な区域で、 空母ジョージ・ワシントンを中心とする戦闘群や強襲揚陸艦エセックスが率いる戦闘群も、この演習に参加した。

この間、空母とともに動いていた2隻の駆逐艦が9月24日にホワイトビーチに寄港しているのが確認された。横須賀の第15駆逐戦隊 所属のジョンSマケイン(DDG 56)とフィッツジェラルド(DDG 62)だ。
マケインはジョージ・ワシントンが7月9日に出港する2日前に横須賀を出港、その後寄港地に違いも生じつつ、空母とほぼ同じ航跡を 描いている。
フィッツジェラルドは空母が出港した後も、横須賀基地8号バースで修理を続け、9月7日に本格的な航海に出たばかりだ。
2隻とも、バリアント・シールド演習で空母戦闘群に加わっている駆逐艦4隻の中に含まれていたと見られる。

バリアント・シールド演習終了後にホワイトビーチに寄港したのは、尖閣諸島が日米安保の範囲内であることを中国にアピールするため ではないだろう。
この2隻の駆逐艦を含むジョージ・ワシントン戦闘群が、米韓合同演習を朝鮮半島周辺(黄海も含む)で行うために、グアム付近の海域から 移動してきたと考えるのが妥当だろう。

同日の9月24日、原潜シティー・オブ・コーパス・クリスティがホワイトビーチ沖に一時寄港している。また、原潜ルイビルが23日 に佐世保に一時寄港、原潜グリーンビルが21日から韓国・チンへに寄港している。9月前半に横須賀に寄港した原潜ハワイも任務航海 に就いたばかりだ。
韓国・日本周辺海域にウジャウジャと集まってきた原潜が、米韓合同演習での敵の潜水艦役や空母の護衛、それに演習を調べに来るであ ろう中国海軍艦艇の監視などにあたるのではないか。

(RIMPEACE編集部)(10.9.24 読者撮影)


ホワイトビーチ沖に一時停泊した原潜シティー・オブ・コーパス・クリスティ


2010-9-25|HOME|