日米共同統合演習さなかのホワイトビーチ


ホワイトビーチに集結した米海軍・海自の艦船


海軍桟橋に停泊中の強襲揚陸艦エセックス。搭載ヘリの数はごく少ない


揚陸艦たち。奥からエセックス、デンバー、トーテュガ。甲板はほとんどあいている

12月3日から始まった日米共同統合演習。演習海域に近い沖縄・ホワイトビーチには3日から日米海軍の艦船が多数集結している。 海軍桟橋には米海軍の強襲揚陸艦エセックスと、ドック型輸送揚陸艦デンバーが停泊中だ。ドック型揚陸艦トーテュガと海自の掃海母艦 「うらが」、ヘリコプター搭載護衛艦「しらね」が停泊している。

ホワイトビーチの沖には汎用護衛艦「さみだれ」「いなづま」「さざなみ」などの姿も確認されている。補給艦「はまな」も来ている。 日米の艦船は3日に集まって、あまり動きは見せていない。揚陸艦の積み荷がほとんどないこともあって、何のためにホワイトビーチに 来ているのかはまだはっきりしない。

ただ、横須賀にいる掃海艦がデンバーの鼻先に2隻止まっていること、岩国配備の海自掃海ヘリMH53Eがホワイトビーチに飛来して いることなどを考えると、まず掃海作戦が実施され、そのあとに揚陸艦が突っ込んでいく、という島嶼防衛(奪還)戦闘のシナリオの 初期の段階とも考えられる。

揚陸艦隊を護衛するのが米軍の駆逐艦ではなく、海自の護衛艦ということなのか、それとも海自の揚陸艦(今はまだ持っていないことに なっているが)の代わりに佐世保の揚陸艦隊が船体だけを貸して自衛隊の揚陸作戦の習熟を支援しているのか。
島嶼防衛戦が他国への上陸作戦と同じ形態であることは言うまでもない。

(RIMPEACE編集部)(10.12.4 世嘉良 学 撮影)


ホワイトビーチのヘリポートに飛来した海自の掃海ヘリMH53E。掃海訓練の主役の一角を占める


2010-12-4|HOME|