政権交代直後に始まった、普天間エア・フィールド工事


普天間基地の滑走路と誘導路にはさまれた草地で土盛りの工事が行われている(2011.6.13 撮影)


上空から見た工事現場。赤土が露出している(2010年10月撮影)

普天間基地の滑走路の横で、土盛り工事が進行中だ。民間のトラックが基地の外から土を運び、海兵隊の工作車両が土を均したり積み 上げたりしている。
こんな場所に建物が建てられるわけもない。ヘリパットやハリアーパットに類するものを作っているのではないか。

普天間飛行場の真ん中からやや北東寄りのこの場所で工事が始まったのは、2009年11月ころと見られる。政権交代して鳩山内閣が発足 した直後だ。
辺野古への移設の破綻が誰の目にも明らかになり、米軍がキャンプ・シュワブの整備と普天間基地での設備の更新の二股をかけ出した時期 だ。
シュワブやその周辺のヘリパッド群を用いたヘリやオスプレイの運用という目標の達成が怪しくなり、普天間基地での運用の強化を図る ために、新たな着陸帯を作り出したのではないだろうか。

地面を深く掘ってはいないから、厚いコンクリートで舗装するのではないだろう。ローラーで固めて平坦にした地面に鉄板をしいた臨時の ハリアーパットに化けることもありうる。
普天間への配備が通告されたオスプレイの格好の訓練施設と海兵隊は考えているのではないか。

(RIMPEACE編集部)


2009年10月には、まだ工事が始まっていなかった(2009.10.24 撮影)


2009年12月には土砂の搬入が始まっていた(2009.12.18 撮影)


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