どこから来たのか、Cフォスターに入った移動病院セット


移動病院セットの一つのコンテナに張られていた軍事輸送ラベル(2011.6.16 撮影)

戦争に駆り出された兵士の士気を維持するために必要なものの一つに、負傷した際の万全な医療体制がある。戦線近くの後方地域にいつ でも病院が展開できるように、テントとコンテナを組み合わせ、ベッドや医療機器、水、発電機などをモジュール化してコンテナに詰めた ものが、移動病院セットだ。海軍、海兵隊の場合は艦隊病院(Fleet Hospital)が管理している。

6月16日那覇軍港に寄港した貨物船が運んできたコンテナは米本国から来た。コンテナに貼り付けられた軍事輸送ラベルによれば、送り 主はバージニア州ウィリアムズバーグの艦隊病院支援オフィス、積み下ろし港は那覇軍港。コンテナの中身はポータブル・ウォーター。

ラベルからは、この移動病院セットが本国から送られてきたものであり、どこかの戦場から回収されてきたものではないことが読み取れる。 キャンプ・フォスターに新たに1セット保管されることになるのか、沖縄から戦場に展開していったセットの補充なのかは不明だ。

今回那覇軍港に陸揚げされたセットは、貨物船1隻では積みきれなかったようだ。HR CONSTELLATION が入港する前に、もう埠頭には大量の コンテナと燃料や水を運ぶタンクローリーなどの車両が並んでいた。一つのコンテナにはXRAYの表示があった。レントゲン撮影の機材 も、このセットに含まれている。

HR CONSTELLATION は、寄港2日目の17日も、船倉からコンテナを釣り上げて埠頭に降ろしていた。これだけ大量のコンテナや車両が、 58号線経由で運ばれてキャンプ・フォスターの倉庫に納まるには、まだだいぶ時間がかかりそうだ。

(RIMPEACE編集部)


HR CONSTELLATION が入港する前の那覇軍港。移動病院セットの一部が既に並んでいた


移動病院セットの一部にはXRAYの文字が(2011.6.12 撮影)


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