普天間基地ヘリ航跡図を読む 2
2010年8月のヘリ航跡図。編隊飛行で飛ぶヘリは複数の航跡に対応しているのだろうか?
8月の航跡図に含まれているはずのヘリの編隊離陸(左)・編隊着陸(右)(2010.8.19 撮影)
10月6日に沖縄防衛局が発表した「普天間飛行場における回転翼機の飛行状況調査結果について」は、月ごとに集約したヘリの航跡図
はあったが、飛行したヘリの機数は明らかにされていない。
調査期間中の昨年8月19日、普天間基地のヘリが3機編隊、2機編隊で飛行していた。タイトなフォーメーションだったが、航跡図には
3機編隊、2機編隊はどんな航跡で描かれるのだろうか。
有視界飛行中のヘリの編隊のトランスポンダは、機数分作動しているのだろうか。作動しているとして、小さな地図に落としたそれぞれの
航跡は重なるのではないか。
この航跡図のラインは、飛行したヘリの1機1機と1:1で対応しているのだろうか。
こんな疑問が出てくるのは、沖縄防衛局が、この1年3ヶ月の間に測定したヘリの機数を、明らかにしないからだ。それぞれのコースの
飛行回数をハッキリさせないと、この航跡図が一部の飛行しか記録していないのじゃないか、という疑問が生まれれてくる。
せっかく税金と「時間をかけて」作ったこの航跡図の正当性を示すのには、機数の情報を隠さずに出すことが最低限必要なことだ。
(RIMPEACE編集部)
2011-10-14|HOME|