F15エンジンテスト、「静かな嘉手納」演出をぶちこわす



屋外でエンジンテストの爆音を轟かせるF15。排気口から炎が見える(2011.10.21 撮影)

思わぬところから爆音が響いてうろたえた。10月21日午後4時過ぎのことだ。
嘉手納の滑走路の奥で修理を続けていたF15が突然、エンジンテストを行ったのだ。

排気口から赤い炎が紡錘型に噴出しているのは、離陸のときに焚くアフターバーナーの試験だからだろう。
アフターバーナーのつんざくような音は20秒ほどでおさまったが、その後もエンジンをかけていた。

金曜日の午後はF15はあまり飛行しない。そこにいきなりエンジンテストの爆音が飛び込んできたから、余計にたちが悪い。
このところ嘉手納では騒音の少ない日が続いている。岩国のホーネットが嘉手納からグアムに一時的に訓練を移した。また、 F15も何機がが外に展開していて数が少ない。
それでも「静か」とはいえないのは、1回1回の爆音の大きさは変わらないからだ。

たまに何時間も戦闘機の爆音が聞こえないときに、こともあろうにアフターバーナーを焚いて、屋外でエンジンテストをするやつが いる。
嘉手納基地は、どんなに「静かな基地」を装うとも、衣の下から鎧がのぞく基地だ。

(RIMPEACE編集部)



着陸前に左右にひねって周回飛行を繰り返し、爆音を撒き散らすF15(10.19 撮影)


2011-10-23|HOME|