払い下げ車両か? 那覇軍港から海上輸送


那覇軍港の埠頭につけられた民間バージの上に、種々雑多な軍用車両が積み込まれた



タグに曳かれて軍港を出て北に向かうバージ

2月24日午前、那覇軍港から軍用車両を積み込んだ大型民間バージが出て行った。積まれているのは、タンクローリー、トラック、白い車、茶色のコンテナ など、寄せ集めのような車両群だ。前日まで、那覇軍港の埠頭のあちこちに置かれていたものだ。

タグボートに曳かれた大型バージは、軍港を出ると北に向かった。那覇軍港より北で、東シナ海沿岸に港湾施設を持つ米軍基地は無い。このバージはもしか するとキンザーの近くの港に車両を載せて向かうのかと思いつつ、陸上からバージの動きを追った。
新港埠頭の沖を通過したバージはキャンプ・キンザーには近寄らず、離れた海面を北に向かった。

沖縄の軍用の港湾施設は、ホワイトビーチもレッドビーチも太平洋側にある。このバージに積まれた軍用車両は、基地間を移動しているのではなく、民間港 に向かったと考えられる。車両群の統一性の無さも考え合わせると、これらの 車両はスクラップにするために民間業者に払い下げられたものではないだろうか。
DRMOがあるキャンプ・キンザー内で引き渡しが行われずに那覇軍港で行われたのは、軍民双方の輸送の便を考慮したためとみられる。

(RIMPEACE編集部)(2012.2.24 撮影) 


新港埠頭の西側を抜けたバージ。キャンプ・キンザー方面に向かうかとも思われたが...


キャンプ・キンザーからだいぶ離れた海面を北に移動するタグとバージ


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