那覇軍港に音響測定艦2隻登場


那覇軍港に2隻並んだ音響測定艦。左がロイヤル、右がエフェクティブ(2012.6.27 読者 撮影)


6月28日には、ロイヤルだけが残っていた(2012.6.28 読者 撮影)

ここしばらく米海軍の音響測定艦の寄港が無かった那覇軍港に、5月から寄港が相次いでいる。

佐世保を準母港として長期の寄港を繰り返している音響測定艦は、沖縄ではホワイトビーチに短期間寄港していた。それが5月前半にエフェクティブ(T-AGOS 21)が那覇軍港に寄港、6月下旬には エフェクティブとロイヤル(T-AGOS 22)が那覇軍港に寄港した。

エフェクティブは2回の寄港の間に佐世保に20日近く滞在していた。またロイヤルも一か月近く佐世保に寄港した後、那覇軍港に入っている。
中国の原子力潜水艦の音紋を記録したり、潜んでいる場所を特定するのが主任務の音響測定艦は、東シナ海から南シナ海に展開することが多い。佐世保から出た音響測定艦が沖縄によってから 哨戒に出かけ、また長期哨戒の途中に沖縄の軍港に寄港することが繰り返されてきた。沖縄の寄港地は最近はもっぱらホワイトビーチの陸軍桟橋だった。

なぜ、今那覇軍港への寄港が再開したのだろうか。ホワイトビーチの陸軍桟橋に何か変化があって那覇に移ってきたのかもしれないが、長期的に那覇軍港に音響測定艦が寄港を続けるのかどう かは、もう少し寄港の動きを見ないと判断がつかない。ただ、沖縄の軍港が、中国の潜水艦を見張るための前進基地になっていることはたしかだ。那覇軍港とホワイトビーチのいずれか、 もしくは両方を音響測定艦が使い続ける意思を米軍が持ち続けることは間違いない。

(RIMPEACE編集部) 


6月25日の時点で那覇軍港にいた音響測定艦はエフェクティブのみ(2012.6.25 読者 撮影)


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