音響測定艦3隻が分散寄港

 
ホワイトビーチに10日以上停泊している音響測定艦インペッカブル。後方は海自「ちょうかい」(2013.1.6 世嘉良 学 撮影)

年末から年始にかけて、在日米海軍基地に米海軍が運用する3隻の音響測定艦が寄港した。
12月21日はビクトリアス(VICTRIOUS T-AGOS-19)が佐世保に、12月28日にはインペッカブル(INPECCABLE T-AGOS-23)が沖縄・ホワイトビーチに、年を越して1月4日にはエイブル (ABLE T-AGOS-20)が佐世保に。
 このうちビクトリアスは8月8日に佐世保を出港しており4か月半ぶりの寄港。インペッカブルは12月6日に佐世保を出港しており12日ぶりに、エイブルは12月6日に出港し29日ぶりの 寄港となった。

 昨1年間の動きでは、音響測定艦の寄港は佐世保に集中(延べ30回)しており、 ホワイトビーチに寄港したのは4回ほど。そのため佐世保には音響測定艦が同時に4隻並んだこともあるほど だ。
 今回、インペッカブルが「新年休暇」をホワイトビーチで迎えたが、佐世保の岸壁には十分な余裕があり、また前回の出港からあまり日数が経過していないところから、周辺海域での任務航海中 の途中に立ち寄ったものと思われる。
 音響測定艦の動きは不明なところが多いので断言はできないが、インペッカブルの場合、9月以降に定期のメンテナンスを受けたのち11月から任務に配置されているのではないだろうか。

   米海軍が運用している5隻の音響測定艦すべてが昨一年間に佐世保などで確認されているが、中国海軍潜水艦の活動が活発化していると伝えられている中、音響測定艦の動きもまた活発化して いくものと思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)

 
立神岸壁に接岸するエイブル(手前)と越年したビクトリアス(奥)(2013.1.4 撮影) (再掲)


2013-1-10|HOME|