横浜備蓄のLCU、戦時の動きをシミュレート(6)
遠征中の陸軍LCU、1隻那覇でダウン
那覇軍港の空港側の船溜まりに移動した陸軍大型揚陸艇ポート・ハドソン(LCU 2035) (2014.5.28 読者 撮影)
2隻で組んで韓国、呉、フィリピンなどで車両や弾薬の輸送を行っていた陸軍大型揚陸艇のうち、ポート・ハドソンが故障で那覇軍港の岸壁に取り残された。もう一隻の揚陸艇コントレラスは、
5月18日に那覇軍港を出て、フィリピン方面に向かった。
FBOの緊急修理の公告によると、ポート・ハドソンの左舷側の減速機が壊れて検査と修理に14日間必要だという。
ポート・ハドソンは5月28日までに、那覇軍港の出口に近い場所にある船溜まりに移動した。米軍側の希望としては6月4日に検査・修理を始めたいとしている。
要するに6月20日ころまでポート・ハドソンは動けないことになる。
2隻のLCUが横浜ノースドックを出たのが1月17日と考えられるから、4か月半が経過している。もう一隻のコントレラスがそろそろ横浜に引き上げるのか、僚艦の修理完了を待って
さらに任務航海に出るのかは不明だ。
陸軍大型揚陸艇が係留している横浜ノースドックでは、近くのIHIマリンユナイテッドでオーバーホールをしていた2隻のLCUが戻ってきている。ポート・ハドソンの減速機の修理中に、
横浜から別のLCUが呼ばれて輸送訓練を続ける可能性もないわけではない。
(RIMPEACE編集部)
一緒に接岸していた大型揚陸艇コントレラス(LCU 2015)が出港した日、ポート・ハドソンは動けなかった(5.18 読者 撮影)
2014-5-31|HOME|