横浜備蓄のLCU、戦時の動きをシミュレート(7)

陸軍LCU2隻、ふたたび那覇で停泊中


那覇軍港の船溜まりに戻ってきた陸軍大型揚陸艇コントレラス(LCU 2035)(左) (2014.6.7 読者 撮影)

備蓄先の横浜ノースドックで現役の船に戻されて、演習中に輸送などを行っているLCU(陸軍大型揚陸艇)は、一隻が故障して那覇軍港に停泊している。
もう一隻のLCUコントレラスは、5月18日に那覇軍港を離れたが、6月5日夕方那覇軍港に戻ってきた。故障したポート・ハドソンと並んで那覇軍港の船溜まりにいる。

荷物の積み下ろしをする岸壁ではなく直接船溜まりに入っていて、積み荷も見えない。この半月あまり、フィリピン方面から沖縄東方海域を走っていたようだ。
故障した僚艦を置いて横浜に戻る可能性もあったが、ギアボックスの故障を直す間「寄り添う」ことにしたようだ。

この船溜まりを横浜ノースドックに代わる定係港にすることは考え難いが、故障の修理、物資の補給を行う場所として那覇軍港がLCUの前進拠点になっていることは間違いない。
浅い海での輸送・揚陸能力をもつLCUが、今後沖縄近海や東南アジアで使われることもあるのだろう。
5か月目に入ったLCU2隻の遠征が、その可能性を高めている。

(RIMPEACE編集部)


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