横浜備蓄のLCU、戦時の動きをシミュレート(10)

那覇で修理の陸軍LCU、動き出す


那覇軍港からホワイトビーチに移動した陸軍大型揚陸艇ポート・ハドソン(LCU 2035)(2014.9.23 世嘉良 学 撮影)

横浜ノースドックで備蓄されている陸軍大型揚陸艇2隻が、現役に復帰して弾薬輸送やその他の輸送任務についていたが、1隻のLCUが5月に減速機が壊れて那覇軍港で緊急修理を 受けていた。

故障した大型揚陸艇ポート・ハドソンは9月に入って2回、那覇軍港の外まで出るテスト航海を繰り返したあと、9月23日にホワイトビーチに向かい、陸軍岸壁に接岸した。給油して 横浜ノースドックに戻る準備だと思われる。

2月に2隻のLCUで始めた備蓄舟艇の「活用」作戦は、1隻が任務終了近くになって故障して作戦終了時期がだいぶずれ込んだが、やっと本来の備蓄場所に戻り2隻そろって「任務終 了」となりそうだ。

ポート・ハドソンと一緒に行動していたもう一隻の大型揚陸艇コントレラスは、6月21日ころ横浜ノースドックに戻ってきたが、いまだに備蓄の群れには入らず、1隻だけ別の場所で 舫われている。ポート・ハドソンが戻ってきてから、「備蓄舟艇の現役化」の総括をして、その後2隻は備蓄状態にもどり、別の揚陸艇が現役化されて輸送任務の一部肩代わりを行う のではないだろうか。

(RIMPEACE編集部) (2014.6.23 撮影)


那覇軍港の片隅でギア関係の緊急修理を受けていたポート・ハドソン(2014.8.22 撮影)


2014-9-23|HOME |