大型偵察機があふれる嘉手納基地


弾道ミサイルの捕捉と着弾地の計算を行うミサイル監視機RC135S


機体の下部の長い側視レーダーで地上の車両などの動きをつかむE8ジョイントスター

朝鮮半島の軍事情勢が緊迫すると、必ず嘉手納基地に米本土から大型偵察機が飛来する。飛来して日をおかずに、嘉手納基地をベースに慣熟飛行、偵察飛行 を繰り返す。

北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを撃ち、核実験も行うかもしれない、と疑われているときに、その事態に対応した観測機器、通信機器を搭載した 特殊な偵察機が嘉手納に集結していた。

4月10日に飛んだのはミサイル監視機のRC135Sと、地上部隊の動きをつかんでミサイル発射の兆候、核実験施設への車の出入りなどを調べる E8ジョイントスターが、朝早くから嘉手納基地を離陸して、夕方嘉手納に戻ってきた。沖縄から北に飛び、領海ギリギリまで近づいての偵察飛行を行って きたと見られる。

核実験後に大気中に出てくる特殊なアイソトープをちりの中から採取するWC135大気収集機は、核実験後に備えているが、バックグラウンド・データを とったり、飛行コースに慣熟するために、今後飛行訓練を行うと思われる。

(RIMPEACE編集部)(2014.4.10 撮影)


10日昼間は飛行任務につかなかったRC135V(左)とWC135


NAVYの電子偵察機EP3はこの日も飛行していた


2014-4-11|HOME|