臨時派遣の強襲揚陸艦、沖縄に



ホワイトビーチに停泊する強襲揚陸艦ペリリュー(9月1日 世嘉良 学 撮影)

佐世保基地に配備されている揚陸艦隊の定数不足を補うため臨時的に派遣されていた強襲揚陸艦ペリリュー(PELELIU LHA-5)が8月31日にホワイトビーチ基地の海軍桟橋に寄港した。

ペリリューはタラワ級の強襲揚陸艦で残っている最後の1隻で、次期会計年度中に退役するものとみられている。
そのためペリリューは8月22日に佐世保基地に到着した時もハリアー戦闘機や各種ヘリコプターを搭載していなかったが、沖縄に駐留する海兵隊を輸送するときに立ち寄る沖縄・ホワイトビーチ に航空機を搭載せずに寄港することはほとんどないケースだ。

今回のペリリューの任務が、退役のため佐世保を7月23日に離れたドック型輸送揚陸デンバー(DENVER LPD-9)のピンチヒッターであるため航空機などを必要としていないためだろう。 
しかし、佐世保基地に配備されているワスプ級の強襲揚陸艦ボノム・リシャール(BONHOMME RICHARD LHD-6)の定期メンテナンスで、飛行甲板の滑り止めコーティングの不具合が判明したため、 復帰するまでの間、一部の代役を行うことも考えられる。

ペリリューのホワイトビーチ寄港は慣熟または乗組員の訓練航海の途中に立ち寄ったのではないだろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2014-9-1|HOME|