横浜備蓄の陸軍大型揚陸艇、那覇軍港を拠点化か?


那覇軍港の船溜まりに停泊し続ける陸軍大型揚陸艇ポート・ハドソン(LCU-2035)(左)とコントレラス(LCU-2015)(2014.12.15 撮影)

横浜ノースドック(ND)で備蓄されていた陸軍大型揚陸艇(LCU)の中の一隻が、那覇軍港に3か月弱滞在した後、この1月4日に出港、10日にフィリピン南部のサンボアンガに到着した。 昨年、もう一隻のLCUポート・ハドソンとともにノースドックを出て韓国からタイまで走り回ったコントレラスだ。昨年6月に横浜NDに単独で戻っていた。

僚艦のポート・ハドソンは変速機が故障して、5月中旬から那覇軍港で修理をしていた。修理が完了した後も那覇軍港をベースにテスト航海を繰り返し、11月には佐世保を往復して那覇軍港に 戻ってきた。その後も現在に至るまで那覇軍港にいる。

一方、コントレラスは昨年10月15日に横浜NDを出て同18日に那覇軍港に到着、その後数時間から丸一日の短い航海を那覇軍港を拠点に何度か行い、年明け早々フィリピンに単独で向かった。
この2隻は備蓄状態から現役に戻され那覇に腰を据えた。各地に出かけるのは、ノースドックからではなく、那覇からとなっている。陸軍の備蓄舟艇を現役化して輸送任務に就かせる動きは昨年 本格化したが、早速沖縄に前進拠点を設けた形になった。

(RIMPEACE編集部)


佐世保基地の立神岸壁に停泊するポート・ハドソン(左)(2014.11.13 撮影)


横浜NDから那覇軍港に向け出港直前のコントレラス(2014.10.15 撮影)


2015-1-12|HOME|