無法・違法がまかり通る大浦湾ボーリング調査


立ち入り制限海域を示すフロートの先で、大型の台船がボーリングを行っている


フロートを乗り越えた抗議船に殺到する海保のゴムボート


抗議船に乗り移ろうとする海保

4月13日朝、悪天候の中で、ボーリング調査の偵察を兼ねた抗議船に同乗して、海の現場で行われていることの一端を垣間見た。県の認めた区域の外で89群体ものサンゴの破壊を 防衛省が認めた直後だ。

フロートのラインを抗議船が乗り越えると、海保のゴムボートがすっ飛んできた。あっという間に囲まれて、海域から出るように警告を繰り返し、2名の保安官が 定員オーバーとなる、と抗議する船長に「緊急事態だ」と言い訳して強引に乗り込んできた。当事者しかいない海上で、無茶苦茶な警備が横行している。

船長たちが、乗り込んできた班長と思しき警備班員に「なぜ抗議を妨害するのか」と問いただすと、制限区域に入ったという違法状態があるからだ、と答えた。

では、防衛省が行っている違法な調査は取り締まらないのか、というと、それは関係ない、目の前の違法状態に対応している、と。
トンブロックが投入されるのを見ただろう、と聞くと、しぶしぶ「見た」と答える。それがどんなことか、新聞にも書いてあるじゃないか、というと「新聞は読んでいない」。

民意を無視した新基地建設に対する抗議を、海保は意味も考えずに封殺しているだけだということが、図らずも明らかになった。
抗議船の船長さんたちによれば、今日はこれでも話をしたほうで、いつもは問答無用で抗議行動のカヌーや抗議船を拘束するとのことだ。

この日はボーリング調査の台船などに大きな動きは見えず、悪天候のため海上での抗議行動は取りやめとなった。
キャンプ・シュワブのゲート前での座り込みや、徹夜の監視行動は24時間続けられている。

(RIMPEACE編集部)(2015.4.13 撮影)


巡視艇「あるたいる」も登場


4隻のゴムボートが、漁港に戻る抗議船を追尾


抗議船に乗り込んできた海保2名。「新聞は読んでいない」


2015-4-14|HOME|