陸軍LCU2隻、台風避難からWBに戻る


ホワイトビーチの陸軍桟橋に停泊する音響測定艦ビクトリアスと、陸軍LCU2隻。後方の海軍桟橋には海自のイージス護衛艦「みょうこう」

韓国・ジンヘ港から広弾薬庫に弾薬コンテナを3回運んだ2隻の陸軍大型揚陸艇(LCU)ハーパーズフェリーとコアモは、8月1日に広弾薬庫を出て沖縄に向かった。2隻がホワイトビーチ(WB)に着いたのは8月3日で、翌4日にはWBを出た。台風避難のためとみられる。

陸軍の上陸用舟艇セットが保管されている横浜ノースドックではなく、2隻が向かったのは徳之島・面縄港だった。9日に面縄港を出た2隻のLCUは、10日にWBに戻った。米韓演習のあと、広弾薬庫に弾薬コンテナを運び、其の後沖縄に来るパターンは、昨年の2隻のLCU、コントレラス(LCU 2015)とポート・ハドソン(LCU 2035)と同じだ。

「第10地域支援群は、支援用の陸軍舟艇の東アジア−太平洋への投入を2014年に開始した。陸軍舟艇のクルーたちは、その地域のミッションや演習のために貨物の輸送を6月まで続ける。 クルーたちは日本の自衛隊との合同訓練も行う。これは陸軍舟艇チームにとって初めての経験だ。この陸軍舟艇チームの投入で、海上輸送コストが500万ドル以上節約される」(2014.2.3 第10地域支援群広報部)

昨年から始まった「備蓄中のLCUの輸送船としての現役復帰」は2015年にも引き継がれた。昨年の2隻、コントレラスとポート・ハドソンは横浜ノースドックに停泊中で、WBに戻ったハーパーズフェリーとコアモが、沖縄をベースとした輸送部隊として東南アジアから韓国・日本までの海域の輸送を行うとみられる。

(RIMPEACE編集部)(2015.8.12 世嘉良 学 撮影)


22番はハーパーズフェリー(LCU 2022)、14番はコアモ(LCU 2014)


2015-8-12|HOME|