WB沖墜落機の「同僚」MH60、嘉手納から飛行再開



離陸後4時間以上たって、嘉手納に戻ってきたMH60M特殊作戦支援ヘリ。機銃の位置がはっきりわかる

8月12日に訓練中に事前集積艦の艦上に墜落した米軍特殊部隊支援ヘリMH60Mは、同型機3機で本国から沖縄・嘉手納基地に展開していた。
事故機の残骸は、墜落した事前集積艦の甲板に載せられて、韓国・プサンに運ばれた。
残された2機が、18日午後に飛行を再開した。

13時ちょうどに嘉手納基地を離陸した米陸軍MH60Mの2機編隊は、嘉手納の東、ホワイトビーチの方角に飛び去った。2機が嘉手納に戻ってきたのは17時15分ころだった。
演習場に着陸していなければ、4時間超の飛行時間となる。2機のMH60Mヘリの飛行中に、米空軍の特殊作戦支援機MC130Hが嘉手納基地周辺を飛行していたから、空中給油の 訓練をして飛行時間を延ばしていた可能性がある。

事故原因の調査もまだ始まらないうちに、事故機と一緒に飛んでいた同型機の飛行を再開するなど、とんでもないことだ。
事故調査をなおざりにして飛行再開をすれば、事故が繰り返される。なぜ、飛行を停止して事故原因を追究しないのか、理解に苦しむ。

(RIMPEACE編集部)(2015.8.18 撮影)


18日13時に嘉手納を離陸し、ホワイトビーチの方向に飛行するMH60Mの2機編隊


2015-8-18|HOME|