米軍、ホワイトビーチ沖合でパラシュート降下訓練実施


特殊作戦支援機MC130Pからのパラシュート降下。パラシュートは全部で5つ


着水直前の降下兵。降下した兵士は全部で4人とみられる

8月20日午前、中城湾入り口付近のホワイトビーチ沖合で、米軍によるパラシュート降下訓練が行われた。降下した兵士は4人で、最初のパラシュートには物資が下がっていたとみら れる。
ゴムボートで降下兵および支援の兵士達がホワイトビーチに上陸したのは、降下開始から1時間20分後だった。

10時40分ころ津堅島上空を通過した嘉手納基地所属の特殊作戦支援機MC130Pは、後部のハッチを開けたまま中城湾上空を2回旋回した。10時56分ころ3回目に津堅島上空 を通過したあと、パラシュートが5つ、後部ハッチから飛び出した。
最初のパラシュートだけが降下速度が速く、降下開始から約30秒で着水、兵士を吊り下げた4つのパラシュートは100秒近くかけて着水した。最初のパラシュートは2枚セットで、 それでもこのスピードで降下したのは、兵士に比べて相当重いものを吊り下げていたことを示す。救命いかだかゴムボートだった可能性もある。

海上に降下した兵士たちの姿は見えなくなったが、そのうちにゴムボートがホワイトビーチに向かった走ってくるのが見えた。全部で4隻で、1隻に3人が乗っていた。降下した兵士 のほかに訓練支援の兵士が2人ずつ乗っていたとみられる。

パラシュート降下した海面のすぐ上を、MC130Pが超低空で旋回していた。この旋回は、ゴムボートがホワイトビーチに近づくまで続いた。
特殊部隊を海上から潜入させる訓練なら、降下直後に航空機は飛び去るはずだ。目立つ形で超低空飛行を続けたのは、救難訓練だったことを示している。
嘉手納基地の戦闘救難ヘリHH−60で飛ぶ空軍のレスキュー・チームのメンバーが、海上に脱出した戦闘機のパイロットを救出する技能を維持するための訓練、と位置付けられているので はないか。

(RIMPEACE編集部)(2015.8.20 撮影)


パラシュート降下した兵士がゴムボートに乗り、ホワイトビーチに近づくまで上空を超低空で旋回していたMC130P。白い航跡はゴムボート


4隻のうちの最初のゴムボートがホワイトビーチに着岸


2015-8-21|HOME|