陸軍LCU2隻、また那覇軍港を根城に


ホワイトビーチから那覇軍港の船溜まりに移動した陸軍LCU2隻(2015.9.13 伊舎堂 達也 撮影)

米韓合同補給演習のあと、韓国と呉の広弾薬庫の間を往復した陸軍の大型揚陸艇ハーパーズフェリー(LCU 2022)とコアモ(LCU 2014)は8月はじめにホワイトビーチに集結した。その後、コアモはスービックに向かい、ハーパーズフェリーは弾薬コンテナを積み込んで広弾薬庫に戻った。

この2隻は9月6日に再びホワイトビーチで合流、その後10日から11日にかけて那覇軍港に入港、船溜まりに落ち着いた。今年の6月まで横浜ノースドックを離れていた2隻のLCUコントレーラス(LCU 2015)とポートハドソン(LCU 2035)がやはり、この船溜まりからフィリピンやタイまで輸送任務で出かけていた。

横浜ノースドックで戦時備蓄として保管されているLCUは全部で10隻だが、毎年交代で那覇軍港にやってきて、ここを根城に東南アジア方面の輸送任務をこなしてノースドックに戻る、という動きを繰り返している。

今や、8隻の備蓄LCUと2隻の現役輸送艇という新戦力態勢になっている。初めに横浜ノースドックに揚陸艇などがどっとやってきたとき、外務省は単に保管するだけだという米軍の説明をそのまま横浜市などにつたえていた。10年経たぬうちに、立派な輸送部隊となってしまった。米軍のご都合主義がはっきり出ている事例だ。

(RIMPEACE編集部)(2015.9.13 伊舎堂 達也 撮影)


13日午後、那覇軍港を出てホワイトビーチに向かう陸軍LCUハーパーズフェリー。翌日には那覇軍港に戻ってきた


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