最新揚陸補助艦、沖縄近海で訓練
最新揚陸補助艦モントフォード・ポイントの9月前半の航跡推定図
9月17日に横須賀に入港した揚陸補助艦モントフォード・ポイントは、AISデータによれば直前に沖縄本島周辺で、事前集積艦や大型揚陸艇と車両の積み下ろしや揚陸の訓練を行なっていたとみられる。
9月7日に事前集積艦ピリロー(T-AKR 304)がプサンから南下して沖縄本島南部に近づいた。事前集積艦が那覇軍港に久しぶりに入るのか、と注目していたが、8日までほとんど同じ海域にいて韓国に戻った。この時期、モントフォード・ポイントも同じ海域をウロウロしていた。
NAVY PHOTO の中に、ピリローとおなじクラスのボブ・ホープからランプがおりて、モントフォード・ポイントが車両の受け皿としてプラットフォームになっている写真がある。受けた車両がスロープを降りてLCACに積まれ、艦を離れる写真もある。(下の2枚)
ピリローとは、ボブホープとおなじ訓練を行なったとみられる。一方、那覇軍港からホワイトビーチを往復したLCUハーパーズフェリーの航跡も、モントフォード・ポイントの航跡と重なっている。LCACの代わりにLCUがどこまで機能するかを、ホワイトビーチの沖合で確かめたとみられる。
なぜ沖縄近海でこのような訓練を行なったのかは、不明だ。ただ、巨大なプラットフォームを入港させるには、横須賀の12号バースのような規模の岸壁が必要だ。韓国から横須賀に向かう途中で、沖縄で新型プラットフォームの機能を確かめた、ということは言えるのだろう。
(RIMPEACE編集部)(9.22 船名日本語表記をモントフォード・ポイントに変更)
モントフォード・ポイントから海に出るLCAC。車両がスロープに並び、LCACに乗る態勢
ボブホープと接舷して、車両の受け皿(プラットフォーム)となっているモントフォード・ポイント(NAVY PHOTO より)
2015-9-20|HOME|