電子偵察機の飛行が激しい嘉手納基地
地上偵察機E8ジョイントスターが嘉手納基地を離陸。背景は読谷方面(2015.10.20 撮影)
帰投したミサイル監視機RC135Sコブラボール(10.21 撮影)
離陸する電子情報収集機RC135Vリベットジョイント(10.21 撮影)
嘉手納基地に大型ジェット偵察機が4機展開して、連日偵察飛行を続けている。
カヌー型のドームに収まった側視レーダーを機体の腹に積んで、陸上の車両の動きなどをキャッチするE8ジョイントスターが、週2〜3回のペースで嘉手納を離陸して偵察飛行を
行っている。飛行の方向は北とみられる。北朝鮮のミサイル実験準備の様子などを探っているのだろう。
電子信号の頻度や発信地点などを分析する機能を持つRC135Vリベットジョイントが、2機常駐している。通常の1機態勢が強化されている。
南シナ海での中国海軍の動きをウォッチするためだろう、南に飛ぶことが多いようだ。
弾道ミサイルの発射や、その飛翔方向を赤外線カメラで観測して、着地点を即時に計算して米軍部隊に知らせるRC135Sコブラボールは、北朝鮮のミサイル実験に供えて待機している
のかと思った。しかし、そうではないことを示す飛び方をしている。
本国から嘉手納に10月8日ころ飛来したコブラボールは、翌週の月曜日から土曜日まで連日飛行を行った。日、月と2日休んで、火曜日から続けて2日飛んでいる。
RC135Vの忙しさとの関連で考えると、南シナ海方面に行き、何らかのミサイル発射の兆候を探している可能性が強い。
米国が南シナ海への艦船派遣の方針を打ち出した。これに先立つ情報収集が嘉手納を舞台に激化しているのではないだろうか。
(RIMPEACE編集部)
嘉手納基地の駐機場に並ぶC135系偵察機。左からRC135V(127),RC135S(663)、RC135V(844)。(10.19 撮影)
2015-10-21|HOME|