岩国F18、普天間から連日飛行


普天間基地に着陸する、岩国の海兵隊ホーネット(2015.12.16 撮影)

12月15日午後、2機のホーネットが岩国基地から普天間基地に飛来した。翌日は普天間から3回、2機編隊で飛んで、沖縄本島東部に広がる空域で訓練を行った。
3日目の12月17日、午後に2機編隊で訓練に飛び立ち普天間基地に戻ると、給油をして岩国基地に戻った。

海兵隊の戦闘機が嘉手納ではなく普天間をベースに訓練を行ったのはわけがある。
防衛省は11月24日に「米軍再編に係る岩国飛行場からグアム等への訓練移転(単独訓練)に関する訓練計画概要についてお知らせします」として、「平成23年1月及び10月の 日米合同委員会合意に基づき、本来であれば、嘉手納飛行場で実施予定であった航空機による訓練を、グアム等へ移転するものです」と言っていた。
この訓練期間中に、防衛省でもさすがに「実は2機だけ嘉手納で訓練をします」とは言い出せなかったとみえる。

結局普天間から訓練飛行を行ったわけだが、これでは「沖縄の負担軽減」に逆らっていることは明らかだ。
嘉手納では州空軍のF16が展開して訓練を重ねていて、岩国のホーネットのグアムへの訓練移転で騒音削減というのが「絵に描いたもち」となっている。

(RIMPEACE編集部)


民家に接するような誘導路上で離陸許可を待つ海兵隊ホーネット2機編隊


アフターバーナーの炎と爆音を残して普天間基地を離陸するホーネット(12.17 撮影)


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