大気収集機WC135、嘉手納から飛行再開


再展開後の初飛行を終えた後、嘉手納基地でタッチアンドゴーを行うWC135C


着陸後、駐機場に戻るWC135C。両側の主翼付け根の上に大気収集口がある

核実験が行われたことの直接証拠を固めるため、核実験後に大気中にでてくる物質を収集するのが、大気収集機WC135だ。1月の北朝鮮の核実験後にいったん嘉手納に飛来していた WC135Cは、一度本国に戻り、時間をおいて再び嘉手納にやってきた。4月12日に、再来後初めて嘉手納からの飛行を行った。

離陸後嘉手納に戻ってくるまでの時間は3時間余りで、本格的な大気収集のための飛行時間には足りない。大気収集空域までの往復の飛行訓練を行いがてら、同時に飛んだ空中給油機 KC135との間で、空中給油訓練も行ったとみられる。
核実験で生成される物質が大気中に出てくるころから、WC135は空中給油を行いながら長時間の任務飛行を行う必要がある。そのための事前の訓練飛行だろう。

WC135CもKC135も、嘉手納基地に戻ってきてから、数回のローパスやタッチアンドゴーを行った後、着陸した。

(RIMPEACE編集部)(2016.4.12 撮影)


WC135と一緒に離陸し、少し前に帰投したKC135空中給油機


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