夜間訓練にシフトか? 沖縄オスプレイ


墜落オスプレイの事故をクラスAとした海軍安全センターのレポート。事故の日付は米東部時間

12月13日夜、名護の安部海岸にオスプレイが墜落した。米軍によれば空中給油のホースがローターにぶつかったのが墜落の原因だとか。

機体が全損となったこの墜落事故、海軍安全センターがクラスAと認定したのは当然として、このオスプレイがどんな訓練をしていたか、一言メモがついている。
MV-22 ditched off Okinawa during NVD training mission.

暗視装置を使う訓練のさ中に水没した、とある。夜間の空中給油もその中に含まれるのだろうが、そのほか夜間の低空飛行や着地帯へのアプローチといった訓練もセットになっていた 可能性が高い。CV22が行う特殊部隊の潜入支援訓練に類するものを、普天間のMV22オスプレイが行う訓練だったのではないか。

事故機のオスプレイに空中給油していたのは、当初米軍の言っていた海兵隊のKC130ではなく、空軍特殊戦部隊のMC130だったと、19日になって防衛省が関係自治体に通知して いる。海兵隊と空軍の違いがあるのにKCとMCを混同したのは、MC130の関与を隠しておきたかったのか、と勘ぐりたくなる。

夜間の潜入支援を専門とするMC130特殊作戦支援機と組んで訓練していたことにより、事故機をはじめとする普天間のオスプレイが、夜間の飛行を中心とする訓練にシフトしている 可能性は高くなっている。

飛行訓練が夜にシフトすれば、オスプレイの飛行はより危険なものとなり、再び事故を起こす可能性が高くなっていく。

(RIMPEACE編集部)


嘉手納基地に着陸した特殊作戦機MC130。主翼の4つのポッドのうち、外側の2つが給油装置。後方の2機は海兵隊の空中給油機KC130。
(2016.4.15 撮影)


2016-12-20|HOME|