木更津オスプレイ、修理初号機が普天間に


木更津から岩国に飛来した修理初号機のオスプレイ(8006)。着陸後、普天間に向かって離陸した(19.3.5 戸村 良人 撮影)

3月5日、木更津での修理を終えたMV−22オスプレイが、岩国基地経由で普天間に戻った。木更津に飛来したのは2年以上前の2017年1月30日だった。

始めの1機は7か月くらいかかるが、そのあとは一機あたり3〜4か月程度、と国は説明していた。初号機は7か月の予定の4倍近くの時間がかかっている。2号機は2018年6月25日に飛来、 翌日から整備が開始されることになっていたが、9か月目に入っても試験飛行の話も出ない。
この調子では、一機整備するのに1年はかかりそうだ。24機の普天間配備のオスプレイを一通り整備するのに、ラインを2つ稼働させても12年はかかる。5年に一回の分解整備が必要、という オスプレイが、きちんとした整備無しに沖縄で、本土で飛び回ることになる。

では、3号機以下はどうなるのだろうか?初号機が整備終了したら、修理ラインが1つ空くのだから、すぐにでも木更津に飛んでくるのか、といえばそうでもない。
木更津でのスバルによる整備体制を仕切り直しして、3号機からは別の企業が担当する流れが始まっているのではないか?

それでも、うまくいくかどうかははなはだ疑問だ。なんせ、整備対象がオスプレイだから。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


普天間基地から木更津に飛来した修理初号機(8006)。この後2年以上木更津から飛べない「悲劇のパイオニア」(2017.1.30 頼 撮影)


2019-3-7|HOME|