強襲揚陸艦アメリカ、ホワイトビーチ入港中


艦尾を陸側に向けて停泊する強襲揚陸艦アメリカ。ドックがついていないのがよくわかる。


停泊するアメリカの飛行甲板前部には、オスプレイ8機他が並んでいる

8月19日午前、佐世保に配備されている強襲揚陸艦アメリカ(LHA 6)がホワイトビーチに寄港した。

アメリカは、8月4日に佐世保を出て、8月7日に横須賀に顔を出して(接岸せず)すぐに東京湾から出て行った。佐世保を出て2週間後に沖縄に来た。

アメリカの飛行甲板にはオスプレイ8機、CH53Eが3機、MH60が2機並んでいるのが確認されたが、AH1攻撃ヘリやF35B戦闘攻撃機は積んでいない。大規模な揚陸作戦 を行う際の空からの支援を行うのに不可欠な攻撃機が積まれていないから、大掛かりな上陸演習とか、南シナ海での中国に対する軍事力誇示のうごきとは、当面かかわりのない動き、 とみられる。

ホワイトビーチの集積場には海兵隊のトラックなどが並んでいるが、艦尾にドックをもたないアメリカには、これらの車両を効率的に積み込む設備がない。また、桟橋から少しづつ 積み込んでも、港湾施設のないところでは降ろすこともむつかしい。
エセックスなど以前の強襲揚陸艦とは違い、航空機運用をメインに考えられているアメリカは、車両などの装備の扱いが根本的に違うようだ。

今、ホワイトビーチに集められている車両群は、ドックを持った揚陸艦に積み込まれるのを待っているのかもしれない。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(2020.8.22 世嘉良 学 撮影)


海軍桟橋に接岸しているアメリカ。オスプレイ、スーパー・スタリオン、シーホークを積んでいる


ホワイトビーチの集積場。海兵隊の車両がいるが、アメリカには積み込まれないとみられる。


2020-8-22|HOME|