陸軍兵站支援艦、沖縄の軍港を歴訪



10月25日朝、那覇軍港に停泊中の陸軍兵站支援艦ウィリアムBバンカー

米陸軍の兵站支援艦ウィリアムBバンカー(LSV4)が、10月下旬に那覇軍港、ホワイトビーチ、レッドビーチに続けて寄港した。

同クラスの兵站支援艦(Logistics Support Vessel;LSV)は、大型揚陸艇(LCU 2000級)とよく似た形態だが、長さ・幅ともに1.5倍の大きさだ。満載排水量はおよそ4200トンで、LCUの4倍 近い。

10月初旬にオーストラリアのダーウィンにいたウィリアムBバンカーは、22日に那覇軍港に到着、5日間停泊して27日にホワイトビーチに向けて出航した。
ホワイトビーチに2日いて29日朝出航しレッドビーチを往復する。
31日朝ホワイトビーチを出たウィリアムBバンカーは、またレッドビーチに向かい、着岸と離岸を2回繰り返した後、沖縄の海域を離れた。

この動きからは、LSVがオーストラリアから沖縄に物資を運んできたのではなく、沖縄の軍港の出入りの慣熟訓練を行ったといえる。

ウィリアムBバンカーが那覇軍港に入港したときに、軍港の船溜まりにいた陸軍大型揚陸艇ハーパーズ・フェリー(LCU 2022)は、27日にホワイトビーチに移動、27日から28日にかけては レッドビーチにいて、その後ホワイトビーチに戻った。

ウィリアムBバンカーとハーパーズ・フェリーは、那覇から出た後、ホワイトビーチでも数日間同じ港にいた。レッドビーチでの接岸訓練のほかにも、ウィリアムBバンカーは僚艦との訓練を 行っていたと思われる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(2020.10.25 伊舎堂 達也 撮影)


那覇軍港の船溜まりに係留中の陸軍大型揚陸艇ハーパーズ・フェリー


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